blog-back

舌下・皮下免疫療法は今が始め時です!





本日のスタッフブログは、先日、院長のブログでも詳しく説明がありました”免疫療法”についてです(^-^)

当院で実際に1年以上、治療を受けていらっしゃる患者様より、たくさんのお声をお寄せいただきました。
興味はあるけれども、不安もある・・そんな患者様の参考になればと一部ご紹介させていただきます。

Q 治療開始にあたって悩んだこと。またどのように解消されましたか?

・本当に効果があるのか・コスト面が心配だったが、症状の酷い時期が軽くなり、1回数百円なのでさほど負担にならない(大学生)
・アナフィラキシーショック等について心配だったが、先生の説明と対応により解消された(小学生)
・長期間かかる治療なので始めるか悩んだが、回数を重ねると通院間隔が長くなり良かった(中学生)
・子どもが注射を嫌がるのではないかと心配したが、回数に応じてご褒美をするという形で解消した(小学生)
・効果がなかった時のことを考えると悩んだが、娘の症状を見てこのままではいけないのではないかと思い切って始めた(小学生)

Q治療を開始する前と後のイメージの違いはありましたか?

・注射を嫌がると思ったが、意外とすぐ慣れた。注射が平気になった(小学生)
・毎週通院できるか不安だったが、習い事のような感じで続けることが出来た(小学生)
・思っていた以上に効果を実感できた(20代男性)
・毎日続けられるか不安だったけど、曜日ごとにケースに入れて管理した(舌下免疫療法・小学生)

Q 免疫療法を他の方に勧めますか? 

勧める 40人

・よく効いていると思う。明らかに服用の回数が減った(38才女性)
・春の憂鬱感が減りました!その年によって症状は違いますが、とても酷い状態には
なりにくいので(40代女性)
・痛みもなく自宅で出来るので(舌下免疫療法・中学生)
・根治を目指せるので勧めたい(小学生)
・薬なしで症状が抑えられるから(40代男性)

 

勧めない・どちらでもない 13人

・子どもは症状が良くなってきたので治療を受けて良かったが、人によってどうかはわからないし、ずっと通院するのは大変なので勧めるか悩みます(小学生)
・小さい子は注射の痛みに耐えるのが難しい(小学生)
・毎日、忘れずにしないといけないので人には勧めない(舌下免疫療法・小学生)

以上 患者様のアンケートより

 

免疫療法は、手間と3~5年の期間が必要な治療法ではありますが、根治を目指せる治療法でもあります。

花粉症状も落ち着いてくるこの時期は、スギ花粉症の方にもダニアレルギーの方にも免疫療法を開始する良い時期となっております。また、ハウスダストのアレルギーをお持ちの方も免疫療法を開始されると秋には症状が楽になる可能性もあります。

ご興味のある方は当院にお気軽にご相談くださいね。
アンケートにご協力いただきました皆様ありがとうございました。

5歳からできるスギ花粉症の舌下免疫療法って知っていますか?





やっと、スギ・ヒノキ花粉が過ぎ去って、花粉症から解放された方も多い時期になりました。

まだ、鼻炎症状や目のかゆみが続く方は、スギ・ヒノキの花粉以外に反応しているかもしれませんね。まだの方は検査で調べてみてはいかがでしょうか?

 

ところで、免疫療法って知っていますか?

免疫療法は現在、アレルギーを治すことが出来る唯一の方法と言われている治療です。

アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り込んで、アレルギー反応が起きにくい体にする治療です。

TVなどで食物アレルギーの子どもさんに牛乳を少しずつ飲ませて克服するといったニュースを見たことがありませんか?

これは経口免疫療法と言われる治療法です。

この治療の元になった治療法と言われるのがダニアレルギーやスギ花粉症に対する皮下免疫療法です。

実はこの皮下免疫療法、50年以上前の1963年から日本で行われている治療法なのです。ちなみに世界で一番最初に行われたのは100年以上さかのぼって1911年なのです。

しかし、その後、簡便で即効性のある抗アレルギー薬がたくさんの種類で出てくるようになって来ました。抗アレルギー薬などの利便性中心の治療になってしまいました。その結果、治癒の望める唯一の治療である皮下免疫療法を行っている病院・クリニックがさらに少なくなってしまい、どこでも受けられる治療ではない状況になったのです。

(もちろん、当院では皮下免疫療法を行っています)

そこで多くの病院・クリニックで行えるようにと出来た治療法が舌下免疫療法になります。

 

スギ花粉舌下免疫療法薬(シダトレン)

まず最初に2014年の10月よりスギ花粉症に対する治療薬であるシダトレンが使用可能になりました。

    

シダトレンは液体の薬を液体を舌の裏に滴下して行います。始めの2週間は増量期で、スプレー式の薬剤になります。

その後、垂らすタイプのパック式を継続いします。ただし12歳以上が対象になる薬剤です。

 

新しいスギ花粉舌下錠(シダキュア)が出てきたために、シダトレンは2021年3月31日で販売終了となります。当院でもシダトレンで治療されている方は随時、シダキュアに変更しています。

 

ダニアレルギー舌下免疫療法薬(アシテア、ミティキュア)

次に、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の治療薬であるアシテア、ミティキュアが2015年11月及び12月に使用可能になりました。こちらも使用開始時では適応年齢が12歳以上でありました。

この錠剤はミティキュアの見本になります。スグに砕けて溶けてしまう錠剤なので舌の裏にずっと残ることはありません。

黄色の3300(JAU)を1週間使用してから、10000(JAU)に増量して継続します。

このダニ舌下免疫療法薬も本年2018年の2月より12歳以上という年齢制限がなくなりました。

理屈上は何歳からでも使用可能になりましたが、WHOの指針から免疫療法の推奨年齢が5歳以上でもあり、当院では5歳以上の方を対象としております。

 

スギ花粉症舌下免疫療法薬(シダキュア)

さらに2018年6月29日に年齢制限のないスギ舌下免疫療法薬であるシダキュアが認可されました。

上記の写真のような錠剤型の治療薬です。

ミティキュア(ダニ製剤)と同様に2000(JAU)を1週間使用してから5000(JAU)に増量して、5000(JAU)を継続します。

こちらも5歳以上のスギ花粉症の方が適応になります。

今までは新薬ということもあり、発売後の投与制限のために2週間までしか投与できませんでしたが、2019年5月1日よりほかの薬と同様に2週間以上の投与が可能になりました。

また、シダトレンと比べても舌下に保持する時間が2分から1分に短縮されたこと、冷所保存の必要がなくなったこと、で使い勝手がよくなりました。さらに維持期の抗原量が2000(JAU)から5000(JAU)に増量されたことからより高い効果が期待できます。

 

ダニアレルギー、スギ花粉症の治療早見表

今までは12歳以上の中学生が対象であった舌下免疫療法という選択肢が5歳以上の小学生にも増えました。

選択肢が増えると「どの治療法を選んだらいいのか」が迷いますよね。当院での治療早見表を参考にしてみてください。

 

 

皮下免疫療法 VS 舌下免疫療法

また、皮下免疫療法と舌下免疫療法のちがいの早見表も参考にしてみてください。

大まかに言いますと「病院で行う治療が皮下免疫療法」で「家で行う治療が舌下免疫療法」です。

通院頻度の点からすると「はじめは頻繁に病院に行かなくてはならない皮下免疫療法」と「皮下免疫療法ほど最初は通院しなくてよい舌下免疫療法」、自宅での治療という点からすると「家では何もしなくてよい皮下免疫療法」、「家で毎日しなくてはならない舌下免疫療法」とも言えるかもしれません。

当院では皮下免疫療法も舌下免疫療法もどちらも行っております。

それぞれに特長がある治療になります。どちらの治療が良いということはありません。少なくとも3~5年は継続する治療ですので、自分にとって続けやすい治療を相談して決めていきましょう!

 

まだ間に合う花粉症の治療 ~レーザー治療~





今年もそろそろ花粉症を気にしないといけない時期になってきました

兵庫県における2019年のスギ・ヒノキ花粉量は「去年と比べて同じ(90~110%)ぐらい」で、「この10年の平均と比べてやや多い(110~150%)」という予想になっています。

また、飛散時期も例年通りに2月の下旬から飛散開始して、スギ花粉が例年より少し早めの3月上旬にピークをむかえ、ヒノキ花粉はピークが4月上旬に迎えるようです。そして4月末からGWあたりで飛散終了になりそうです。

例年通りもしくは例年より早めにしっかりと対策を立てておいた方が良さそうですね。

 

花粉症の治療は3種類

では、花粉症の治療にはどのようなものがあるかご存知ですか?

大きく分けて 「次の3種類の治療」 があります

 

①薬による治療 ⇒ お薬で症状を抑える治療法

②レーザー治療 ⇒ アレルギー性鼻炎・花粉症レーザー手術

③アレルゲン免疫療法(皮下免疫療法、舌下免疫療法)  ⇒  アレルゲン免疫療法(皮下・舌下免疫療法)

 

しかし、これら治療は始める時期が異なっているのです

③のアレルゲン免疫療法はじっくり治療していく方法ですので、遅くても前年(2018年)の12月までに開始して、ようやく翌年(2019年)の花粉症に効果が期待できるものなのです。

ということは、残念ながら、今から始めても今年の花粉症には間に合わないといことになります。

しかし、アレルゲン免疫療法の効果は継続することによって高まっていくもので、さらに続けることによって、2年目には1年目より、3年目には2年目よりも効果を期待できる治療になります。

今年の花粉症が終わってから是非とも検討してみてください。うまくいけば完治することもできる治療のなのです。

 

花粉症の治療は花粉が飛び出す時期に近づけば、近づくほど治療の種類が減っていってしまうのです。花粉が飛び出して症状が出てしまえば、薬を飲むしかないということになります。今から間に合う治療は、レーザー治療と投薬治療しかありません。

言いかえれば、薬の治療以外にも、「まだレーザー治療が間に合う」という時期にもなります。

 

レーザー治療をする時期は?

ではレーザー治療はいつすればいいのでしょうか?

レーザー治療を行った直後はレーザーによる炎症の症状が出ます。個人差はありますが、特に最初の1週間は鼻づまりや鼻水などの花粉症のような症状が出ることがあります。ひどければ薬を飲んだりしますが、強い痛みが出ることはありませんので痛み止めが必要になることはまずありません。その後、粘膜は徐々に改善して3~4週間で落ち着きます。そのころよりレーザーの治療効果が期待できるようになります。

ということは花粉が飛び出す3~4週間前に行うのが一番よいのです。

         レーザー治療の効果出るまでの経過は

 

花粉が飛び出す3~4週間前とはいつでしょう?

現在の予想ではスギ花粉の飛散開始日は例年通りの2月20日ごろになってます。もちろん自然の話ですので予想通りにはいかないかもしれませんが、1月下旬から遅くても2月上旬にレーザー治療をするのはおススメとなります。

花粉飛散開始日というのは花粉が初めて飛ぶ日ではなく、1平方cm視野に1個以上の花粉が2日以上観測された場合の初めの日のことです。本格的に花粉が飛び始める日のことになります。ですので敏感な人は飛散開始日より前に花粉症の症状が出てもおかしくはないのです。毎年1月から症状が出始める人、またはもう症状が出ている人は出来るだけ早くレーザー治療をしましょう。

ちなみに花粉が初めて飛ぶ日は初観測日といいます。

 

もちろん、花粉症だけでなくダニアレルギーなどのアレルギー性鼻炎にもレーザー治療は効果的です。

どのタイミングでどのような治療を計画的に行うかを判断するために治療前にアレルギー検査を行いましょう。

アレルギー検査について♬

 

レーザー治療のコストは

レーザー治療は自費診療ではなく、保険診療の適応になります。3割負担の方ですと、術後の投薬の有無によりますが10000円前後の負担となります。

鼻の処置が苦手でなければ何歳からでも可能ですが、平均的に小学校高学年ぐらいから適応になることが多いです。

レーザー治療の副作用は?

レーザー治療の大きな副作用はレーザー照射後に「一時的な鼻症状の悪化(鼻水が出たり、鼻づまりがひどくなったり)」です。「全然平気だった」という方もいますので、全員に起こるわけではなくて個人差はありますが、およそ1週間ほどで軽快します。その間にひどければ抗アレルギー薬を使用することによって症状緩和が出来ます。

また、照射後の痛みが気になるかもしれません。

しかし、ほとんどの方に痛みがありませんので鎮痛剤の投与はしておりません。痛み止めはいらないのです。

どんな人がレーザー治療に向いているのでしょう?

①去年(2018年)シーズンに薬が効果的ではなかった人

②眠気など、薬の副作用が気になる人

③妊娠中や授乳中のため、薬を飲みたくない・飲めない人

 

レーザー治療は薬では効果が出にくい鼻づまりに対して効果的な治療です。また、花粉症の薬は眠たくなることがよくありますが、その心配もありません。もし、薬を併用する場合でも今まで効かなかった薬の併用で効果が来た出来るのです。

鼻の中の麻酔のみで出来る治療ですので、妊娠中(もちろん授乳中も)でも心配なくできます。

その他にあまり病院に通院することが難しい方にも向いているかもしれません。

 

レーザー治療以外の治療も含めての花粉症治療のフローチャートを参考してみて下さい。

 

当院でのレーザー治療は予約制ではありませんので、治療方針を相談の上、その日のうちにレーザー治療はすることが可能です。お気軽にご相談ください。

「わしお通信 No.25/2018年1月」はレーザー治療についてになりますので参考にしてみてください。

わしお通信No.25/2018年1月   ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

              わしお通信トップページ

舌下免疫療法の費用・コストは?





今年もスギ・ヒノキ花粉症の時期は過ぎ去りましたね。

3月から4月にかけてくしゃみや水鼻が多かったり、目のかゆみが多くありませんでしたか?

そのような症状があったのなら、それはもしかしたら花粉症かもしれません。「軽かったので大丈夫」とほっておいていると来年はひどくなるかもしれませんよ。

もし、花粉症を疑えば、まずはきちっとした診断をつけましょう。
「とりあえず病院や薬局で薬を」も悪くないかもしれません。しかし、ここには3つの落とし穴があることを知っておきましょう。

  1. いつからいつまで治療をすればよいかわからない
  2. 薬以外の治療に出会わない
  3. 花粉症以外のアレルギーやスギ・ヒノキ以外の花粉症がわからない

アレルゲン免疫療法のメリット・デメリット

スギ花粉症やダニアレルギーには「薬以外の治療法」である免疫療法という治療法をご存知ですか?

治癒を期待できる唯一の治療法がアレルゲン免疫療法なのです。

この治療法の特長は、

  1. 治癒もしくは長期寛解(治療後に効果が長く続く)が期待できる
  2. 新しい花粉症などアレルギーの種類が増えるのをおさえる
  3. 気管支ぜんそくなど別のアレルギー疾患になるのをおさえる

どんな治療法もいいことばかりではありません。
では欠点は何でしょうか?

  1. 1年を通して治療が必要なために通院が面倒である
  2. スギ花粉エキスを使用するためにごくまれに全身症状が出る可能性がある
  3. どこの医療機関でもやっているわけではない

実際にはどのように治療をするのでしょうか?
方法は2種類あります。皮下免疫療法と舌下免疫療法です。違いは「どこからスギ花粉エキスを入れるか?」です。

注射で皮膚の下に入れるのが皮下免疫療法
舌の裏に液体の薬を垂らしたり、錠剤をおいたりするのが舌下免疫療法

で、皆さんがもうひとつ気になるところは「いくらかかるのだろう?」ではないでしょうか?

アレルゲン免疫療法の費用・コスト

免疫療法は皮下でも舌下でも健康保険の適応を認められています。
ということはもっとも多く負担する方でも3割負担ということになります。
では、実際にはどれぐらいになるのでしょうか?

皮下免疫療法

皮下免疫療法(3割負担)は
1回につき 約600円(調剤薬局での処方薬がない場合)
最初は毎週ですので 一か月 約2400円 初年度 年間約23000円
2年目以降は1~2ヶ月の通院になることが多いので 年間約3600円~7200円

舌下免疫療法(スギ→シダトレン・シダキュア、ダニ→ミティキュア・アシテア)

舌下免疫療法(3割負担)は
1回につき クリニックで約600円 調剤薬局でシダトレンは約1700円、ミティキュア・アシテアは約2200円
月一回の受診になりますので、クリニックと調剤薬局を合わせて 一か月 約2300~2800円 年間約30000円前後

(H30.4月の保険改定で価格変更になりました)

また、6月29日には5歳から投与可能なスギ舌下免疫療法の錠剤であるシダキュアも使用可能になる予定です。

(ただし、新薬であるため発売後1年間は2週間までしか投与できません)

 

あくまでも目安になります。
もちろん実際の通院回数や処置内容、抗アレルギー薬など他の投薬の有無などによって、変わりますことをご了承ください。

免疫療法は長い目で見ると治癒や長期寛解を目標にする治療です。うまくいけば治るかもしれません。
特に花粉症の場合は症状のある時こそ来年からの治療を考えるチャンスです。
当院ではアレルギー専門医として、皮下・舌下あわせて現在136名の方に免疫療法を行っております。
ご希望の方はご遠慮なく当院スタッフにご相談ください。

花粉症の注射は2種類!比較して解説します





まだまだ寒い日が続きますが、そろそろスギ花粉の本格飛散の開始の時期になってきました。

「えっ、もう花粉症の症状が出ているけど、まだ花粉は飛んでないの」と思っている方もいるかもしれませんね。

よく言う飛散開始というのは「本格的に花粉が飛び始まますよ」ということなのです。飛散開始日の定義は「2日連続で花粉を1㎠に1個以上観測した初めの日」ということになっているので連続で飛んでなかったりすると飛散開始とは言わないのです。

ですので、飛散開始日前でも花粉は少しずつ飛び始めているのです。

また、花粉症の方は過敏症でもあるので、温度差などの色々な刺激にも過敏になり始めて、花粉症症状が出てきます。

今回はスギ花粉症に対する注射の治療法についてお話いたします。

花粉症の注射治療は実は2種類あるのです。一つは当院でも行っております「アレルゲン免疫療法」です。もう一つは「ステロイド注射」で、こちらは当院では行っておりません。

花粉症に対するステロイド注射

「1回の注射で花粉症がよくなる」などと、言われてたりするものはこの治療である可能性があります。

実はこの治療方法は耳鼻咽喉科では推奨されていません。以下のような問題があるからです。

この治療の問題点は「ステロイド注射と知らずに治療されていること」、「他に治療法と比べずに1回ということだけで選んでしまっていること」であります。

1回の注射で2~3ヶ月効果が持続するということは副作用(目には見えないものも含めて)なども長期間に及ぶ可能があるといことです。また、注射するということは全身に影響が及ぶということであります。毎年、行っている人には月経の異常などを認める場合がありますので非常に注意が必要になります。

あくまでも、ステロイドは非常に効果的な薬であります。ただ単にステロイドということだけで避けることも良いことではないと考えます。大切なのは「投与方法、ステロイドの強さ、投与期間」を考えて使うことが重要な薬になります。たとえば喘息の人のステロイド吸入は非常に少ない量のステロイドを気管からのみ吸収させるということによって全身への副作用をほとんど出ないようにしてます。またアトピー性皮膚炎に対する軟膏なども5段階(非常に強い、かなり強い、強い、中ぐらい、弱い)のランクを塗る期間を考えて副作用が出ないように使用します。副作用が少なくなるようにわざと強い軟膏を短期間使用することも長い目で見ればステロイドの量を減らすために必要となってきます。

この治療法の問題点はステロイドという薬を使用することではなく、長期間続くタイプのステロイドを注射で投与するというところに問題があるということです。残念ながら花粉症が治ることもありません。

また、本来ならレーザー治療やアレルゲン免疫療法などの治療も含めて考える場合でも、「1回」という魅力的な言葉に引き寄せられてしますことにも注意しなければなりません。しっかりとその治療の欠点を確認をした上で治療法を決定しましょう。

以上のことから、当院では花粉症に対するステロイド注射は行ってないのです。

繰り返しになりますが、ステロイドはアレルギーの治療によく使われる薬になります。その特徴を考えて、上手く使えば非常に有効な薬です。

 

花粉症に対するアレルゲン免疫療法

アレルゲン免疫療法はスギのエキスを体の中にいれることによって、スギ花粉に対して異常な免疫反応を起こしてしまったという花粉症の状態を正常な免疫機能に戻そうという治療法です。皮下法と舌下法の2種類の方法で行われています。

最近では舌下免疫療法という治療法を耳にしたことがあるかもしれません。シダトレンというスギ花粉エキスを舌の下(裏)から投与することによるアレルゲン免疫療法というのが舌下免疫療法になります。

予断になりますが、舌下は「ぜっか」と読みますが、「ぜっか」を間違えて変換すると舌禍となる場合がありますのでご注意ください。

当院でも行っている治療法ではありますが、この治療法は3年ほど前から保険適応されて開始された治療法です。

実はこの舌下免疫療法の元になった治療法が皮下免疫療法になります。スギ花粉症に対する皮下免疫療法は30年以上も前からある治療法なのですが、できる病院が限られていたためにあまり多くの病院で行ってませんでした。もちろん保険適応のある治療法です。

皮下免疫療法というのは皮下法によるアレルゲン免疫療法ということで、注射でスギエキスを徐々に増やしてながら体に入れていくことによってうまくいけば治癒まで行ける可能性がある治療法です。

注射で行うことまめに通院する必要があることがハードルとなってあまり普及しなかったのかもしれません。

当院では皮下免疫療法も舌下免疫療法もどちらも行っております。免疫療法の欠点は継続治療が必要であることです。

3~5年は治療期間が必要な治療法ですので、それぞれの特長を知って、続けやすい治療方法を選んでもらうことが大切です。

 

アレルゲン免疫療法の詳しい内容はHPの  アレルゲン免疫療法(皮下・舌下免疫療法) をご参照ください

 

 

 

わしお耳鼻咽喉科 TEL: 0798-56-8733 兵庫県西宮市瓦林町20-13
【診察】午前8:45~12:00 午後15:45~19:00【休診日】水曜と土曜の午後 日曜・祝日