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「2人に1人」はアレルギー性鼻炎(特に花粉症が増えています)





2020年の花粉症は「スギ・ヒノキ花粉の飛散量が少なかったこと」と「コロナの影響で外出が制限されて、マスクを常用したこと」で楽であった人も多かったのではないでしょうか。しかし、やっぱり花粉症って多くなっている感じがしませんか?

 

この度11年ぶりに行われたアレルギー性鼻炎の疫学調査の結果が日本耳鼻咽喉科学会誌に発表されました。そのイメージ通りであったのでの結果を見てみましょう。

全国の耳鼻咽喉科医およびその家族を対象に行われたアンケートによる調査で、返信された20000人弱を対象として行った疫学調査です。同様の調査が1998年と2008年にも行われていて、その2回と比較しています。

 

まず結果を見る前に、このアンケートを理解するために用語の整理をしておきます。

アレルギー性鼻炎は全体のことを指しており、全体を大きく2つのグループ(通年性アレルギー性鼻炎と花粉症・季節性アレルギー性鼻炎)に分けます。さらに花粉症はスギ花粉症とスギ以外の花粉症(ヒノキなどの樹木やカモガヤ、ブタクサなどの雑草)に分けられてます。

以上をふまえて、読んでみてください。

 

アレルギー性鼻炎は2人に1人

まずはアレルギー性鼻炎全体の有病率についてです。

アレルギー性鼻炎全体の有病率は49.2%で全体の2人に1人という衝撃に結果となりました。3人に1人ちょっとがアレルギー性鼻炎であった2008年と比べて約10%増、20年前と比べると20%も増えています。

通年性アレルギー性鼻炎は20年前と比べて5%ちょっと(18.7%→24.5%)増えてますが、2008年と比べると1.1%の微増です。(もちろん減ってはいません)

では花粉症はどうでしょうか?

花粉症全体では19.6%→29.8%→42.5%と10年ごとの10%ずつ増加しており、スギ花粉症(16.2%→26.5%→38.8%)もスギ以外の花粉症(10.9%→15.4%→25.1%)もどちらも爆発的に増加しています。

 

10歳未満ではスギ花粉症が倍増

年齢別にスギ花粉症の有病率がアレルギー性鼻炎診療ガイドラインで報告がある2008年と1998年と比べてみました。

特に5-9歳は2008年には13.7%だった有病率が2019年には30.1%がスギ花粉症であり、倍以上に増えています。最も多い年代は10歳代で49.5%の有病率でした。クラスの2人に1人はスギ花粉症ということです。

昔は「花粉症は大人だけの病気」ともいわれていました。しかし、最近では花粉症の低年齢化が進んでおり、(子どもには花粉症はない???)明らかに子供の花粉症が多くなってます。花粉症の診断は多く場合、症状と血液検査でされます。大人は症状の確認が簡単であり、血液検査を行うことも難しくはありません。しかし、小児の場合は明らかな症状の確認が難しかったり、血液検査が難しかったりするので、本当はもっと有病率は高いのかも知れません。

一方で高齢の方の花粉症が減っているかというと、60歳以上の高齢の花粉症も増加していて、若い人の病気というわけでもなくて全年齢で増加しています。となると、自然に治ってしまうことに残念ながら期待ができないようです。

スギ以外の花粉症でもスギ花粉症と同じような増加傾向が認められました。スギ以外の花粉の中にはスギ花粉症と合併率が高いヒノキ花粉症が含まれているので納得できる結果と考えています。また、スギやヒノキ花粉症以外の花粉症は花粉-食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)といわれている野菜や果物で喉が痒くなるといったアレルギー反応を合併するケースをあり、このタイプのアレルギーも増加しています。(もうひとつの春花粉症 ~ハンノキ花粉症~)

 

通年性アレルギー性鼻炎も4人1人

アレルギーの大きなもう一つの原因はダニ(ハウスダスト)です。10年前と比べて大きな増加はありませんが、最も多い年代は10代・20代で、3人に1人以上が通年性アレルギー性鼻炎を発症しています。花粉症と合併している人も多く含まれています。以前は10歳未満で最も多いアレルゲンがダニであったのが、花粉症の低年齢化によってスギ花粉の方が多くなっています。ダニアレルギーが減ったわけではないので、ダニアレルギーだけではなくて、花粉症の合併および花粉症単独の人が多くなっていることが考えられます。

 

診断と治療の選択

2人に1人がアレルギー性鼻炎ということになると、どんな人でもアレルギーの可能性はあるのでは? と思っておいた方が良いでしょう。特にサラサラの鼻水やくしゃみがあったり、乾いた咳が出たりすれば、「今まではアレルギーといわれたことがない」、「昔の検査でアレルギーがなかった」というような人でもアレルギーを疑います。また、アレルギーの人が風邪をひくとサラサラの鼻水がネバネバになったり、乾いた咳がたんがらみの咳になったり、して専門家でも診断に迷う場合があります。(「風邪か?アレルギーか?」と「風邪も、アレルギーも」

花粉症かな? アレルギーかな? と思えば、まずは検査による確定検査をしましょう。「どうせ薬を飲むだけだから、検査しても同じ」と思っていませんか?実は検査によってアレルギーの原因が決定すると薬を飲み以外に治療方法の選択肢が変わってきます。

血液検査が苦手なお子さんは注射器を使わない簡易アレルギー検査で調べることもできます。

 

きちっとした診断がされれば、どんな治療法があって、どれの治療法を選ぶ(組み合わせる)か、を相談できるようになります。

アレルギーかなと思えば、きちんと診断をしてもらいましょう。

 

参考文献

1)  松原 篤、坂下 雅文、後藤 穣、他:鼻アレルギーの全国疫学調査2019(1998年、2008年との比較): 速報 ―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として―. 日耳鼻 2020; 123: 485-490. 2020

2) 鼻アレルギーガイドライン作成委員会: 第2章 疫学. 鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症―2016年版(改定第8版). ライフサイエンス;2015: 8-13頁.

屋外での診察対応について





当院では感染予防対策として、発熱、咳、倦怠感などの風邪症状のある方専用診察時間帯を設けております。

午前診察 11:30〜12:00 (月〜土)

午後診察 18:30〜19:00(月、火、木、金)

徒歩、自転車でご来院の方は駐輪場にブルーシートで隔離待機スペースを設けております。

お車でご来院が可能な方は極力お車でお越し頂きお車で診察対応させて頂きます。

暑い時期ですがご理解頂き、お電話頂いた上でご来院下さい。

又、お車でご来院の方は上記時間帯に関わらず診察時間内であればお電話頂いた上でご来院頂けます。

8/13(木)〜8/15(土)まで夏季休診とさせて頂きます。

8/17(月)より通常通り、診療致します。

心と体の疲れにおすすめのアロマオイル





緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常生活が戻りつつありますね😀
まだまだ緊張や不安な生活の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

会社や学校、少し遅い新生活をSTARTされた中で
これまでとは違い、心や身体の疲れを感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ジメジメした気候の中、心も晴れない、やる気が出ない、体が重い
気候の変化で頭がボーっとする、集中力の低下など様々な症状が出やすい時期ですね。
日光が不足することによって、幸せホルモン❤(セロトニン)が不足していまい、不眠や、心身ともに疲れやすい状況を起こしやすくなってしまいます。

そんな不調な症状にもエッセンシャルオイルを有効的に取り入れて不快感を一掃して、気分も明るく元気に過ごしましょう!!

■リフレッシュ作用・前向きな気持ちになりたい時■

オレンジ・レモン・グレープフルーツなど柑橘系 

■ストレス・疲労回復■

ラベンダー・サンダルウッド・カモミールローマン

■身体のだるさ・免疫力UP■

フランキンセンス・マージョラム・ペパーミント

■頭をスッキリ・重い気持ちを軽やかに・デオドラント効果も■

ペパーミント・グレープフルーツ

■集中力をつけたいとき■

フェンネル・プチグレイン

■不眠症・安眠■

ラベンダー・イランイラン・スイートオレンジ

 

アロマバス

38℃~40℃くらいのお湯に精油を数滴(5滴まで)垂らします

リラックス感の相乗効果が期待できますよ🛀

アロママッサージ

“ホホバオイル”などのキャリアオイルに混ぜてアロママッサージで血液やリンパの流れを促し、

疲れをほぐしてみてはいかがでしょうか

キャリアオイル10ml      精油1~2滴

 

アロマスプレー(50mlの遮光容器)

★材料★

お好みの精油 10滴

無水エタノール  10ml

精製水    40ml

①容器に無水エタノールを入れる。

②精油を10滴加え容器を振って混ぜる。

③精製水を加える。(白濁したりすることもありますが問題ありません)

④よく振って混ざったら完成。

お部屋の芳香、デオドラント、マスクにスプレーしてみては如何でしょうか。

お好みの精油を、数滴ブレンドすると香りの持続性、深見が増します

自分だけのアロマフレグランスを作ってみてはいかがでしょうか🎶

 

ジメジメした季節、暑い夏もアロマオイルで気分も明るく快適に過ごしてみませんか🌻🌻🌻

平熱を知ること、正しい体温の測り方について





皆様、こんにちは。
緊急事態宣言が解除されましたが、いかがお過ごしですか。
油断ができない日々が続きますので、ご自身の体調管理には気を付けてくださいね。

病院に入られる際に検温をお願いしていますが、皆様はご自身の平熱をご存知でしょうか。
平熱を知ること、正しい体温の測り方についてご紹介致します。

●平熱を知ること
体温は個人差があり、急激に変化しにくいと言われています。体の中心に近づくほど、高くて安定しています。また、測る部位・時間によっても体温が異なります(https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/18.html)。
体温は1日のサイクルで周期しており、午前4時頃が最も低く、午後から夕方にかけて高い状態が維持されています。通常その高低差は1℃以内です。そこでご自身の時間帯によって異なる平熱のリズムを知っておくことが大切です。
時間帯ごとの平熱よりも体温が上昇していたら、発熱と判断できます。発熱は昔から身体の異常を知る重要なものとされていました(https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/03_2.html)。

(prana-salon.com/today_start_for_autumn/)

起床時、午前、午後、夜の4回検温し、時間帯ごとの平熱として覚えておくことを勧められています。食後すぐやお風呂、運動の後は体温が上昇しますので、最低30分以上経ってからようにしましょう。また1日だけではなく、日を置いて何回か測ってみましょう。気温や季節による違いも調べておくといいでしょう(https://www.terumo-taion.jp/terumo/report/03_2.html)。
お子さんの場合は、泣いた後に体温が上昇するため、機嫌の良いときや寝ている間に体温を測るようにしましょう。
高齢者の場合は、気温が高いと体温も高め、気温が低いと体温も低めで安定してしまうことがありますので、注意しましょう。

●正しい体温の測り方
いつも同じ測り方をすることが大切です。
1、体温計の先をななめ下から、わきの下の一番へこんだ部分に当てることです。無理なく腕を体に密着させることが出来る姿勢で測ります。

(https://www.helthcare.omuron.co.jp/product/mc/howto/)

2、体温計が上半身に対して30°~45°になるように、わきにはさみます。測るほうの腕の手のひらを上向きにすることで、わきがしっかりと締まります。さらに体温計をはさんだ方の腕を反対の手で軽く押さえてください。

(https://www.helthcare.omuron.co.jp/product/mc/howto/)

3、音が鳴るまで動かずにじっと待ってください。途中で体温計を取り出したら、最初からやり直しです。

皆様も正しい体温の測り方をして、ご自身の平熱を知りましょう。ぜひ参考にしてみてください。

マスクによる熱中症に注意





6月に入り梅雨シーズンに突入しましたね☔☔
ジメジメした毎日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか。

梅雨が明ければ本格的な夏の到来です🏖
緊急事態宣言は解除されましたが引き続き“新型コロナウイルス感染症”
うつさない!うつらない!対策を続けながら熱中症予防にも気を付けていきましょう😀

6月に入り日本救命医学会をはじめ4学会から『適宜マスクをはずして休息も大切』と提言が発表されました。

① 屋内では換気を行いエアコンなどで温度調節をしましょう

② 屋外ではマスク着用により、体に負担がかかります。適宜マスクをはずして休息することも大切です。
はずす際は人との距離を確保し、十分注意を払いましょう

③ 無理のない運動で少しずつ体を暑さに慣れさせましょう  

④ 高齢者、糖尿病・高血圧など慢性疾患のある方などは特に注意が必要です。
喉の渇きを感じていなくてもこまめに水分補給をしましょう。

⑤ 日頃の体調管理を行い、おかしいな、いつもと違うなと感じたら
かかりつけの医療機関に相談しましょう!

人は汗をかくことや呼吸をする事で体温調節をします。マスクの着用で体温調節が難しくなる上、
マスク内は加湿されているため喉の渇きを感じにくくなります。
マスクの着け外しが面倒で水分補給を避けがちになり脱水症状が進むこともあります。

☀今年の夏は平年より高温になると予報があり、猛暑になる予想です☀
周りに人がいない状況・大きな声で話さない・クシャミや咳などに気をつけて
高音多湿の屋外ではマスクを外してリラックスしましょう。

脱水症状になると免疫力が低下し、感染症のリスクが高まることもあります。
暑さを避け、適宜にマスクを外して休息、こまめな水分補給を心掛けて
暑い夏を乗り切りましょう。

 

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コロナとアレルギー





皆さんが頑張って行った自粛の効果も徐々に見える形で出てきて、コロナウイルス感染症が減少し、兵庫県における緊急事態宣言が解除されました。しかし、残念ながら、新型コロナウイルスがいなくなったわけでもありません。収束しつつありますが、終息していません。今後、来るかもしれない第2波、第3波に対しての準備をしておかないといけないのです。

では、どんな準備しておいた方が良いのでしょう。まずは敵(コロナウイルス)を知っておきましょう。もう一つは味方(自分)を知っておくことも大切です。

そこで、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とコロナとよく似た症状の風邪とアレルギーとの関係を整理しておきましょう。

風邪とアレルギー

風邪という言葉には2つの意味がある

以前のブログでもお話ししましたように、風邪という言葉には2種類の意味があるのです。
狭い意味での風邪はウイルス性上気道炎という意味になります。しかし、風邪は、鼻やのどの調子が悪い、もしくは、体調が悪い、というぐらいの大雑把な意味で使っていることが一般的には多いのではないでしょうか。医療者でも広い意味での風邪の方が多く使われていると思います。

使われている風邪という言葉は広い方、狭い方のどちら意味で使われているのか?を間違えてしまうと混乱してしまうかもしれませんね。

 

花粉症・アレルギーにも広い意味と狭い意味がある

花粉症も、アレルギーも、皆さんが普段からよく耳にする言葉ですよね。聴きなじみのある言葉のためにイメージのみで理解していることも多いかと思います。そこで言葉を整理するために花粉症という言葉にもアレルギーという言葉にも広い意味と狭い意味があるということを説明します。

花粉症というとまず最初に連想するのは「スギ花粉症」でしょう。もちろん、日本で一番多い花粉症はスギです。春に花粉症の症状があればスギ花粉症を第一に疑います。では、ここで春というのは何月を指しているのでしょうか?

3~4月ぐらいを春と言っていると思いますが、花粉症を考える時には3月はスギ花粉症、4月はヒノキ花粉症を疑います。しかし、スギはヒノキ科の樹木ですので、スギとヒノキは家族みたいな関係になります。そのためにスギ花粉症とヒノキ花粉症を両方持っていることは非常に多く、まとめてスギ・ヒノキ花粉症といい、狭い意味で花粉症と省略しています。

もちろん、スギ・ヒノキ以外にも花粉症の原因になるものはたくさんあります。カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科やブタクサ、ヨモギなどのキク科が有名なスギ・ヒノキ以外の花粉症を引き起こす花粉です。3月、4月以外に花粉症の症状があればスギ・ヒノキ以外の花粉症を疑う必要があります。

花粉症はあくまでも花粉によるアレルギーのみを意味する言葉ですので、花粉以外のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に使ってしまうと誤解してしまう恐れがあります。例えば、ハウスダストやダニによるアレルギーです。大人ではアレルギーの原因で一番多いのは花粉になりますが、小児では最も多い気道アレルギー(食物以外で)はハウスダスト・ダニです。ハウスダスト・ダニが「1年中ある=1年中同じぐらいいる」というイメージになってしまうためにハウスダスト・ダニアレルギーが花粉症という表現になっている場合があります。実はハウスダストの中で一番の原因であるヒョウヒダニは1年の中で秋に最も多くなります。すなわち、秋に花粉症の症状があればスギ・ヒノキ花粉症以外の秋の花粉症もですが、花粉症以外のアレルギーであるダニアレルギーも疑わないといけません。

さらに広い意味でのアレルギーには特異的なアレルギー(狭い意味でのアレルギー)以外に非特異的な刺激による過敏症も含まれています。特異的と言うのはダニやスギ花粉などアレルギーの原因が特定できているものです。非特異的刺激というのは、例えば、黄砂やpm2.5、温度差など誰でも影響が出るものによる刺激です。刺激が強ければどんな人でも影響がありますが、少しの刺激でも敏感・過敏な人は反応してしまうのです。黄砂の場合、たくさん飛散すればすべての人に影響を及ぼしますが、少量の飛散であれば敏感な人にしか症状が出ないことになります。

「風邪か?アレルギーか?」と「風邪も、アレルギーも」

新型コロナと風邪

コロナウイルスは風邪の原因ウイルス

ここでの風邪は狭い意味である風邪(=ウイルス性上気道炎)についての説明になります。風邪の原因ウイルスとしては下の表で示しましたようにたくさんあるのですが、有名なものがライノウイルスとコロナウイルスです。この2つのウイルスで風邪の半分ぐらいを占めてしまいます。

特徴的な症状や流行性がなければ、インフルエンザやプール熱の原因であるアデノウイルス、手足口病・ヘルパンギーナの原因であるエンテロウイルスもウイルス上気道炎、すなわち風邪という診断になりますし、乳児で注意が必要なRSウイルスや小児で注意が必要なヒトメタニューモウイルスの場合でも症状が軽かったり、大人であったりすれば、風邪という一括りの中に入ってしまいます。

 

風邪は一般的には自分自身の免疫力で1週間ぐらいで治ってしまいます。インフルエンザウイルス以外のウイルスには現在のところ特効薬は存在しません。自分の免疫力でほとんど重症化することなく治癒するので必要がないとも言えます。インフルエンザであっても経過が良ければ、必ずしも検査や投薬治療が必要なわけではありません。風邪は特別な症状や状況がなければ「検査も治療も必要でない病気」であり、風邪の原因ウイルスである今までのコロナウイルスは検査で検出する必要がない感染症でありました。

コロナウイルスには7種類ある

コロナウイルスには60種類以上あるといわれていて、多くは動物のウイルスです。その中で、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)が出てくるまで、ヒトからヒトにうつすコロナウイルスは6種類ありました。4種類は風邪(狭い方)の原因ウイルスであり、あとの2つはSARS(重症急性呼吸器症候群)とMERS(中東呼吸器症候群)です。SARSやMERSはニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんが、今まで日本国内での発症は報告されていません。そのうち、SARSは2004年以降、世界でも報告がない状態であり、WHOからも終息宣言が出されています。MERSは現在も中東付近では報告があります。

新型コロナウイルスはどうなっていく?

今後、新型コロナウイルスはどうなっていくのでしょう。現状では2つのパターンが想像されます。

一つ目のパターンはSARSのように終息する場合です。世界でのSARS感染者は8000~9000人程度(WHO報告)であり、1年足らずで終息出来ました。日本での感染者がいなかったためにいつの間にか終息していたのです。

一方で、現在の感染者数が世界で500万人を超えてしまっている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とは比べものにならないほど感染者が少なかった(十分多いのですが)ので、SARSは終息できたとも言えるかもしれません。となると、終息は難しい、仮に終息できたとしても、世界的な感染の広がりを考えると、かなりの年月がかかる可能性が高いでしょう。

二つ目のパターンは5種類目の風邪のウイルスとなる場合です。この状況になるには多くの人が一度感染することによって、集団免疫を得ること、とその結果で重症化のリスクが他のコロナウイルスと同じぐらいになること、で風邪の一つになるでしょう。場合によっては、定期的なワクチンと抗ワクチン薬でインフルエンザのような共存する形になるかもしれません。

新型コロナとアレルギー

初夏のアレルギーはイネ科と黄砂・pm2.5

狭い意味での花粉症はスギ・ヒノキ花粉によるものであり、ゴールデンウィークを過ぎたころには花粉飛散終了となって、落ち着ているでしょう。しかし、まだアレルギー症状がある、もしくは続いている人の原因は何でしょう?

ここで疑うのは、①広い意味での花粉症 ②花粉以外のアレルギー ③広い意味でのアレルギー の3パターンです。

初夏にアレルギー症状があれば、具体的に疑うのは、①この時期に多い花粉症=イネ科の花粉症 ②1年中、気を付けるアレルギー=ハウスダスト・ダニ ③この時期に飛んでくる刺激物=黄砂・pm2.5 となります。もちろん複数の原因が混在している場合も考えられます。

新型コロナの症状は風邪やアレルギーとよく似ている

新型コロナウイルス感染症の症状は、残念ながら「この症状があればコロナ」といった特異的な症状はなく、多彩なものになります。ニュースなどでも嗅覚障害や味覚障害も取り上げられていますが、確かに新型コロナウイルスでは多い傾向にあるかもしれません。しかし、アレルギーや花粉症でも風邪でも現れることのある症状です。コロナに感染した方でも「元々鼻炎があるのでわからなかった」という話が出ています。

また、咳や息苦しさもアレルギー性の咳である気管支喘息・咳喘息・アトピー咳嗽などと混ぜってしまえば、アレルギーだけの症状なのか? アレルギー+風邪なのか? アレルギー+コロナなのか? 一層わからなくなってしまいます。

元々風邪の症状と似ているコロナの症状に、さらによく似ているアレルギーの症状が混ざってしまえば判断が余計に難しくなります。

 

コロナ疑いのない時にこそ、アレルギーの診断と治療を

アレルギーの治療を行う上で欠かせないことはアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)が解ることです。このことは敵を知ると同時に自分を知るということになります。すなわち、自分の体質を知るということです。

その第一歩はアレルギー検査になります。一般的には血液検査となりますが、検査結果を聞きに来ることができない場合や採血が苦手な子どもさんの場合は簡易アレルギー検査(アレルギー検査について♬)もあります。あくまでも簡易ですので、可能であれば標準的な検査の方がいいでしょう。もし血液検査で陰性であっても、症状的にアレルギーが疑われるのであれば、皮膚テスト(プリックテストなどで、パッチテストではありません)を行います。

症状と検査によって診断をつけることが大切です。

その上で、自分のアレルギーをしっかりと理解してコントロールをしておくことが、コロナの第2波が来た時に、判断をしやすく重症化のリスクを下げることにつながります。

もちろん、自粛の時に学んだことを普段から実行して第2波が来ないようにすることが最も大事です。「また緊急事態宣言」なんてことになれば大変です。

新型コロナウイルス感染症 相談対応について②





皆様こんにちは😀
先月お知らせしました新型コロナウイルス感染症の相談対応の流れについて
いくつかの変更がありました。
変更箇所は赤字で更新しております。
参考にしてみてください。

ご心配、ご不安などございましたら一度当院までご相談下さい🌼🌼🌼

 

 

当院公式LINEが出来ました🎶

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コロナウイルスで分かっていること





4月7日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する非常事態を宣言されて1ヶ月以上が経ち、さらに5月末まで延長されました。

それぞれの方、立場など違いがあり、様々な問題があるとは思いますが、明るい未来のために少しでも効率よく新型コロナウイルス感染症に対応しましょう。

まだまだ解明されていないことが多い感染症です。その中で、現時点で分かっていることをできるだけ簡単にまとめてみました。今後、考え方や治療の仕方、対策の立て方が変わる可能性もありますので、随時、皆さんの情報をアップロードしてください。

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経過

軽症の患者さんが多い

コロナ症状がない人に対する検査で、慶應義塾大学病院でのPCR検査では数%(http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40185/)に、神戸市立医療センター中央病院の抗体検査では2.7%に陽性が認められました。

この事実は、検査についてなど難しいことは抜きにして、コロナに罹っている人、あるいは、罹ったことのある人はもっと多い可能性があるということです。ということは、皆さんのまわりに無症状や軽い症状のコロナ感染症の人がもっと多く存在すると思って行動しなければならないということです。

新型コロナの症状は「かぜ」症状

熱や咳、倦怠感など俗に言う「かぜ」症状が新型コロナウイルス感染症の症状になります。「においが分からない、味が分からない」といった症状も耳鼻咽喉科の診察では「かぜ」の時にときどき現れる症状ですので、コロナウイルス感染症では多い印象ではありますが、特別な症状でもないと考えています。

以前のブログにもありましたように「かぜ」にはいろいろな病気が含まれているのでコロナウイルス感染症のことも「かぜ」に含まれている可能性は十分にあります。「かぜかな?」って思うことは「コロナかも?」って思うことと同じ意味と考えて、行動することが大切になります。

「風邪か?アレルギーか?」と「風邪も、アレルギーも」

「かぜ」の専門家である耳鼻咽喉科でも、まだよく分かってないうちは「コロナではない」ということは難しいのです。気になることがあれば、まずは電話(わしお耳鼻咽喉科 0798-56-8733)で相談してください。

急速に悪化する場合があるので注意が必要

でも、コロナウイルス感染症って肺炎だからもっとしんどいのではないの?

実は、軽い肺炎のことも「かぜ」と呼んでいるのです。実際に症状や経過が悪くない「かぜ」では胸のレントゲンや血液検査をすることはありませんよね。軽い肺炎は検査をしていないだけで「かぜ」の中に含まれていると考えられています。なぜなら、軽い肺炎は自然に治ってしまう場合が多いからです。「かぜ」といわれたから肺炎ではないと思ってしまっているだけということなのです。

しかし、「かぜ」に含まれている肺炎より割合が多く、急速に状態が悪化することが新型コロナウイルス感染症の問題点です。ですので、油断せずに日々の体調チェックとしましょう。

新型コロナウイルス感染症の健康観察による目安

新型コロナウイルス感染症 相談対応について

新型コロナは軽症でもしんどい

ニュースなどでも新型コロナウイルス感染症に罹った人の声で「こんなにしんどいのに軽症といわれた」といったものを見ますよね。

どうしてでしょうか?

軽症というのは治療の必要性からの表現であります。コロナウイルス感染症の場合、今のところ特効薬がありませんので、自分自身の免疫力で治すことが前提です。その時間を稼ぐ治療として酸素吸入、人工呼吸器、ECMOなどがあります。これらの治療によって新型コロナウイルス感染症が治るわけではありません。インフルエンザ治療薬であるファビピラビル(アビガン)やエボラ出血熱治療薬のレムデシビルなどの期待される薬はいくつかありますが、どれも新型コロナウイルスに対する専用薬ではなく、副作用も含めて、さらなる検証が必要であり、今のところ特効薬というには不十分です。

特効薬がない現状で治療の点からみて人工呼吸器などが必要な状態を重症、そこまでではない状態を軽症(酸素吸入が必要で重症化のリスクが高い状態を中等症)と分けています。「軽症がつらくない」と言っているのではないのです。確立した治療法が出てくれば、重症度の考え方は変わるかもしれません。

もちろん、それほどつらくない場合、全く症状がない無症状の場合もあります。様々な状態があるのが新型コロナウイルス感染症の特徴といっていいのでしょう。新型コロナウイルス感染症は他の感染症と違って、人間の油断を巧みについてくる点で厄介なのです。

いつになったら「うつさなくなる」のかは分かってない

今のところ、発症2~3日前から感染力があって、2~3週間ぐらいで感染力がなくなると言われています。しかし、陰性になった人が陽性になったりするケースなどがニュースでも伝えられてます。実際のところ、PCR検査で2回陰性になることを退院の指標としています。しかし、2回陰性というのが「必ずうつさない」ということを意味してるのではなくて「感染のリスクが少なくなった」という意味であるということ知っておかなくてはならないのです。PCR検査が100%の検査ではないこと、新型コロナウイルス感染症が分かっていない部分が多いこと、を考慮するとPCR検査は目安であって過信してはいけません。

学校におけるインフルエンザの出席停止の期間も時々変更されますよね。また、「かぜ」がぶり返したということもありますよね。そう考えると可能性は低くなったとは言えても、まだまだ絶対ということはないのです。とはいえ、例外はあるにしても2回PCR検査で陰性になったということは良い検査結果であることには変わりありません。

まだまだ新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は未知の部分を多く持ったウイルスであることを忘れてはいけません。もちろん、無症状の人の方が熱や咳がある人より感染させるリスクが低いことは想像されますが、感染させないということにはならないでしょう。

コロナウイルス感染症が疑われる時の注意ポイント

 

PCR検査の見方

PCR検査は100%ではない

PCR検査は新型コロナウイルスの遺伝子を増幅させて調べる検査です。綿棒で採取しての検査ですので、検体採取はインフルエンザの検査に似ています。インフルエンザの検査でも共通ですが、綿棒で十分なウイルスが採取されていることが前提となります。その上、うまくウイルスを増幅出来て、結果が出ます。検査の工程がすべてうまくいったとしても「コロナウイルスの遺伝子があった」ということまでしか言えません。

また、PCR検査で陽性ということは新型コロナウイルスの遺伝子があったということなので、もしかしたら、その遺伝子はウイルスの死骸に反応して陽性となったのかもしれません。ウイルスではありませんが、溶連菌の抗原検査でも同様なことが考えられています。ということは、もう感染力がない状態であるのに陽性になったかもしれません。現状ではそのあたりもまだ分かっていないところです。

PCR検査はうつっていないことを調べる検査ではない

インフルエンザの検査(抗原検査)でも同様のことが言えますが、PCR検査で陰性であることがウイルスがいなかった証明にはなりません。インフルエンザの検査でも同じことが言えるのですが、皆さんが一番気になっていることが分かる検査ではないのです。残念ながらすべての病気は症状、検査、状況などを総合的に判断して診断されるものです。検査のみで診断されるわけではないのです。

インフルエンザ検査の活用法

発症の2~3日目から感染力がある新型コロナウイルスに関しては、今、症状がなくても、PCR検査で陰性であっても、人にうつすリスクがあるということになります。ここが厄介なウイルスであるということです。

 

うつらない・うつさない対策は手洗いとマスク

コロナウイルス(SARS-CoV-2)の侵入経路と脱出経路

コロナウイルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染が基本です。

感染者からウイルスが出ていくわけですから、感染者から直接飛沫を浴びない、感染者に直接触らない、感染者の触ったものには触らない、の3つがウイルスの出口側からの見方になります。もう一方で入ってくる方は鼻やのどの粘膜、さらに、眼の粘膜からウイルスが侵入してくると考えられています。ということは、飛沫を吸い込まない、ウイルスがついているかもしれない手で粘膜を触らない、の2つが大事です。

 

マスクと手指消毒はいつするかが大事

濃厚接触をしていなければ、空気中にはたくさんのウイルスはいないので、「うつらない」対策の一番は手指消毒になります。特に買い物の時など、多くの人が触ったものに触った後は注意が必要です。お店の外で最後に手指消毒をしましょう。そういった意味ではマスクは飛沫を吸い込まないようにだけではなくて口を触らないために有効なのかもしれません。

「うつらない」対策はコロナウイルスの侵入を封鎖することです。感染リスクを下げるためには手指消毒と、さらにマスク、換気をすべてすることがより有効です。「マスクをしておけば大丈夫、ではない」のです。

「うつさない」対策も重要になります。症状がない人も感染している可能性があるので、うつすリスクがあります。この場合、まずはマスクです。飛沫を飛ばさないことが一番です。次に手指消毒です。自分の手にウイルスがついているかもしれないので人や物に触れる前に手指消毒をしましょう。「うつさない」対策はコロナウイルスの脱出を封鎖することです。

マスクのつけ方や脱ぎ方、手洗いの仕方などはいろいろな動画などで参考にしてみてください

 

結局のところ、今できることは「3つの密にならないように気を付けながら(1つでも多く密を減らして)、手指消毒、マスク、換気の3つを行っていくことをみんなでしていきましょう」となります。

 

当院でも、十分に院内感染に注意をしながら、院内感染が心配で、受診拒否が心配で、クリニックに受診できない方がないように診療を続けてまいります。また、いつも通りの診察ができないことになることも含め、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの影響・状況により受診が不安な患者様へ

新型コロナウイルス感染症の健康観察による目安





コロナウイルスによる状況が落ち着かないままにGWに入りましたね。

外出制限が続くなか、皆様どのようにお過ごしでしょうか。

GW中は医療機関も休診となり、連休中に体調を崩すと、いつもより不安になられる方も多いのではないかと思います。

そこで『新型コロナウイルス感染者 軽症者等の経過観察票』にはなりますが、ご自分の症状を不安に感じられた時の目安になればとブログに記載させていただきます。

いつも通りのGWとはいきませんが、ぜひ参考にしていただき、今年にしか過ごせないGWを元気にお過ごしくださいね。

厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/000625758.pdf