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2022年版 スギ・ヒノキ花粉対策とコロナ対策





そろそろスギ花粉の飛散ピークを迎える頃ですが、花粉症の調子はいかがでしょうか?

「もうやばい」という人もいれば、「まだ大丈夫」というの人もいるかもしれません。しかし、相手は自然のものである花粉です。ある程度の予想は出来ても、予想外は付き物の相手です。出来限りの対応をしておきましょう。

特に2022年は、まだまだ花粉症と症状が似ているオミクロン株が流行していますので、コロナ対策と合わせてすることが大切です。(オミクロン株の時期だからこそ、花粉症対策は早めに・厳重に ~2022年の飛散予想~

ではどのような対策を行えばいいのでしょうか?

非常に単純です。スギ花粉もコロナウイルスも、体内に取り込まなければ発症は防げます。しかし、これが状況によっては難しいこともあります。

花粉とコロナ対策 その1 侵入対策

花粉もウイルスも体の中に入ってくる侵入部位は同じです。眼と鼻と口です。どちらも侵入経路を断ってしまえば入ってくることはありません。眼鏡(花粉ゴーグル)、マスクで花粉も、ウイルスも、ある程度の侵入は防げます。

一般的にはウイルスの方が花粉より小さいので、しっかりとウイルス対策が出来ていると、鼻・口の進入路対策は十分だと言えます。しかし、眼の対策は、ウイルスの場合、よほどでなければ行っていませんよね。花粉にはしっかりとしておく必要があります。反対に花粉が手から侵入することはまれですので、花粉対策としての手洗いは必要ではありませんが、ウイルス対策としては必要になります。

 

花粉とコロナ対策 その2 空気対策

そもそも空気中に花粉やウイルスが存在しなければ、どちらも体に入ってくることはありません。まずは空気の状況を判断して、上手く換気や空気清浄機を活用することが大切です。例えば、誰もいない室内では、そもそもウイルスを排出する人がいないわけですから、特殊な環境でなければ、ウイルス対策としての換気はあまり必要になりません。花粉症の人がいなければ、ウイルス対策のことだけですので、コロナ対策としての換気を十分にした方が良いでしょう。

また、ウイルスはどこかに付着したものが再び空気中の戻ることはありませんが、花粉の場合は床に落ちた花粉が再度舞い上がることがあります。そういった意味ではウイルス対策には手指消毒が、花粉対策には掃除が、空気対策に加えて有効になります。

https://weathernews.jp/s/topics/202102/190135/

今からできる花粉症の治療

今からできる花粉症の治療法は症状を緩和する薬(抗ヒスタミン薬)を中心とした治療しかありません。ガマンせずに、出来るだけ早く薬を使い始めることが有効になります。(花粉症の薬の選び方 ~OTC(市販薬)も~

また、スギだけなのか?ヒノキもあるのか?さらに他にもあるのか、によっていつまで薬を続けるか、が変わってきます。しっかりとした診断に基づいて治療をしましょう。

また、重症の花粉症に対する治療も新しく出てきていますのでアレルギーを専門とした耳鼻咽喉科が相談してみてください(スギ花粉のピークと新しい花粉症の薬~ゾレア~

今から来年のことを考えておきましょう

実は花粉症治療には3種類の方法があります。

薬の治療、外科的治療(まだ間に合う花粉症の治療 ~レーザー治療~)、そして免疫療法(アレルゲン免疫療法とは?)です。しかし、薬以外の治療法は花粉症の症状が出てからではもう遅いのです。すなわち花粉が飛び出す前から準備が必要な治療法になります。

ですから今から2023年の花粉症のことを考えて、準備をしておきましょう。残念ながら来年も花粉症はやってくるのです。

わしお耳鼻咽喉科 院長  鷲尾 有司

地域の皆様に少しでも貢献したいという思いを抱き、2011年11月11日に「わしお耳鼻咽喉科」を開院。

アレルギー治療を得意とし、「最新の正しい医療情報を共有して一緒に考える医療の提供」「できるだけ薬に依存しない治療法の提案」「患者様の負担を減らすための各種日帰り手術の提供」をなどを進める。

子どもたちの未来のために、“まちのお医者さん”をめざしています。

わしお耳鼻咽喉科 TEL: 0798-56-8733 兵庫県西宮市瓦林町20-13
【診察】午前8:45~12:00 午後15:45~19:00【休診日】水曜と土曜の午後 日曜・祝日