アレルギーマーチ手帳ができました!
こんにちは。
暑い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
夏バテや熱中症にならないように、こまめに水分補給をして休憩をするようにしてくださいね。
さて、今日は新しいパンフレットが完成したのでお知らせします。
『アレルギーマーチてちょう』です!
そもそも「アレルギーマーチ」とは?皆さん聞いたことがあるでしょうか?
「アレルギーマーチ」とは、アレルギーの行進という意味で、アレルギー素因のあるこどもが乳幼児期にまずアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを起こし、
年齢と共に気管支喘息やアレルギー性鼻炎になるなど、次から次へとアレルギーが症状を変えて進展していく様子を行進に例えてこう呼んだものです。
このような話を聞くと、
「うちの子はアトピー性皮膚炎があるけれど、将来気管支ぜんそくやアレルギー性結膜炎になってしまうの?」
と、不安になった方もいるのではないでしょうか。
ともちろん、アレルギー疾患を持つ方全員が必ず順番に上記のような症状が出てくわけではありません。
あくまでも【将来なる可能性がある】という話です。
将来なる可能性があると分かっているならば、「もしかして?」と思えることで医療機関へ早期受診・治療につながるかもしれません。そうすれば、症状も
軽く済み日常生活において上手くコントロールできるかもしれません。
その「もしかして?」のためにこの手帳のチェックリストを活用していただけたらいいなと思って今回の作成に至りました。
将来なる可能性がある症状・病気の知識を予め知っておくことは大きな武器になります。
例えば、自分にアレルギー性鼻炎がある場合、「将来生まれてくる赤ちゃんは、アトピー性皮膚炎になるかもしれない。」と予測できることで、病気の知識
を予め知ったり、こころの準備にもつながるかもしれません。病院に連れて行けば最終的な診断は医師がしますが、病院に来るまでは本人や家族の判断にな
ります。少しでもこの手帳から、アレルギーの関連性を考えるきっかけになれば幸いです。
近年では、アレルギーの原因物質感作が皮膚から感作されることが多いと考えられ、スキンケアが重要視されています。
当院では『からだの洗い方と軟膏の塗り方』のパンフレットも配布しています。
石鹼の泡立てから、保湿剤の使用量の目安など皮膚の乾燥を防ぐための方法が載っていますので
ぜひ、「アレルギーマーチてちょう」と併せて見てみてください。
当院では、アレルギー専門医として総合的に診察・早期治療ができるように務めております。
少しでも気になること、不安なことがありましたら気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
わしお耳鼻咽喉科 院長 鷲尾 有司
地域の皆様に少しでも貢献したいという思いを抱き、2011年11月11日に「わしお耳鼻咽喉科」を開院。
アレルギー治療を得意とし、「最新の正しい医療情報を共有して一緒に考える医療の提供」「できるだけ薬に依存しない治療法の提案」「患者様の負担を減らすための各種日帰り手術の提供」をなどを進める。
子どもたちの未来のために、“まちのお医者さん”をめざしています。