2024年のスギ花粉情報 ~まだまだインフルエンザ、新型コロナにも気を付けて~
目次
今年もそろそろ花粉の季節がやってきます。2024年の花粉飛散はどんな感じなのでしょうか?
悲惨の多かった昨年よりは少なそうですが、少ないわけではないのでしっかりと対策をしましょう。さらに、残念ながらコロナ増えてきていますし、インフルエンザの流行も続いています。
それぞれの対策をしっかりとたてる必要がある時期です。
2023年と比べて2024年は「やや少ない」予想
日本気象協会、ウェザーニュース、どちらも2023年と比べてやや少ない予想となっています。しかし、昨年が多かったので
それよりは少ない予想であるというところに注意が必要です。
例年(過去10年平均)と比べても2024年は「やや多い」です
日本気象協会、ウェザーニュース、どちらも例年(過去10年平均)と比べてもやや多い予想となっています。
やはり、昨年と比べると少なそうではありますが、十分な対策が必要です。
花粉の飛び始めは2月中旬の予想
スギ花粉の飛散開始日は例年バレンタインが過ぎたころになります。日本気象協会でもウェザーニュースでも飛散開始日(初観測日とは異なる花粉の飛び始めとは ~2020年の予想~)の予想は2月中旬となっています。
暖冬のために、飛散開始日も早まる予想です。例年より1~2週間早く準備が必要となります
少なくとも花粉飛散開始の2週間前には花粉対策の準備が必要です。まだの人は早めに受診をしましょう。
ちなみにヒノキ花粉の飛散開始日は3月下旬が多いですが、4月上旬まではスギ花粉が飛散するので、3月下旬から4月上旬はスギ花粉とヒノキ花粉が混ざった状態になります。
花粉飛散のピークはスギで3月上旬、ヒノキは4月上旬
過去5年の状況からすると、スギ花粉飛散のピークは3月上旬に迎えることが多いようです。しかし、年によるばらつきがあります。2023年は3月下旬にスギ花粉飛散のピークがありました。自然が相手ですので、予想通りにはいかないことを念頭に2月下旬から4月上旬まで注意が必要です。
ヒノキ花粉飛散のピークはスギ花粉ピークの1月後である4月上旬に迎えることが多いようです。2023年は3月下旬にピークがあり、4月にはかなり飛散が少なくなっています。ヒノキ花粉も、年によるばらつきがありますので3月下旬から4月下旬まで注意が必要です。できればゴールデンウイークまで注意しておいた方が無難です。
軽い風邪症状はインフルエンザも新型コロナも頭に入れながら花粉対策を
軽いインフルエンザ、軽い新型コロナ(COVID-19)とアレルギー(花粉症)と症状にあまり差がありません。ましてや、もともと花粉症などのアレルギーがある人が新型コロナやインフルエンザに罹った場合はもっと区別がつかなくなってしまいます。(結局、コロナの検査とインフルエンザの検査はどうすればいいの? ~第5類になってから~)
調子が悪くなる前でもアレルギーや花粉症は診断できる場合があり、治療も早めに行った方が効果的になります。まずは専門の病院でキチンと診断をしてもらいましょう。
20-21シーズンのインフルエンザ治療(インフルと新型コロナと風邪、アレルギーも)
この記事を書いた人
わしお耳鼻咽喉科 院長 鷲尾 有司
地域の皆様に少しでも貢献したいという思いを抱き、2011年11月11日に「わしお耳鼻咽喉科」を開院。
アレルギー治療を得意とし、「最新の正しい医療情報を共有して一緒に考える医療の提供」「できるだけ薬に依存しない治療法の提案」「患者様の負担を減らすための各種日帰り手術の提供」をなどを進める。
子どもたちの未来のために、“まちのお医者さん”をめざしています。