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5歳からできるスギ花粉症の舌下免疫療法って知っていますか?

2019-05-16
テーマ:お知らせ

やっと、スギ・ヒノキ花粉が過ぎ去って、花粉症から解放された方も多い時期になりました。

まだ、鼻炎症状や目のかゆみが続く方は、スギ・ヒノキの花粉以外に反応しているかもしれませんね。まだの方は検査で調べてみてはいかがでしょうか?

 

ところで、免疫療法って知っていますか?

免疫療法は現在、アレルギーを治すことが出来る唯一の方法と言われている治療です。

アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に取り込んで、アレルギー反応が起きにくい体にする治療です。

TVなどで食物アレルギーの子どもさんに牛乳を少しずつ飲ませて克服するといったニュースを見たことがありませんか?

これは経口免疫療法と言われる治療法です。

この治療の元になった治療法と言われるのがダニアレルギーやスギ花粉症に対する皮下免疫療法です。

実はこの皮下免疫療法、50年以上前の1963年から日本で行われている治療法なのです。ちなみに世界で一番最初に行われたのは100年以上さかのぼって1911年なのです。

しかし、その後、簡便で即効性のある抗アレルギー薬がたくさんの種類で出てくるようになって来ました。抗アレルギー薬などの利便性中心の治療になってしまいました。その結果、治癒の望める唯一の治療である皮下免疫療法を行っている病院・クリニックがさらに少なくなってしまい、どこでも受けられる治療ではない状況になったのです。

(もちろん、当院では皮下免疫療法を行っています)

そこで多くの病院・クリニックで行えるようにと出来た治療法が舌下免疫療法になります。

 

スギ花粉舌下免疫療法薬(シダトレン)

まず最初に2014年の10月よりスギ花粉症に対する治療薬であるシダトレンが使用可能になりました。

    

シダトレンは液体の薬を液体を舌の裏に滴下して行います。始めの2週間は増量期で、スプレー式の薬剤になります。

その後、垂らすタイプのパック式を継続いします。ただし12歳以上が対象になる薬剤です。

 

新しいスギ花粉舌下錠(シダキュア)が出てきたために、シダトレンは2021年3月31日で販売終了となります。当院でもシダトレンで治療されている方は随時、シダキュアに変更しています。

 

ダニアレルギー舌下免疫療法薬(アシテア、ミティキュア)

次に、ダニによる通年性アレルギー性鼻炎の治療薬であるアシテア、ミティキュアが2015年11月及び12月に使用可能になりました。こちらも使用開始時では適応年齢が12歳以上でありました。

この錠剤はミティキュアの見本になります。スグに砕けて溶けてしまう錠剤なので舌の裏にずっと残ることはありません。

黄色の3300(JAU)を1週間使用してから、10000(JAU)に増量して継続します。

このダニ舌下免疫療法薬も本年2018年の2月より12歳以上という年齢制限がなくなりました。

理屈上は何歳からでも使用可能になりましたが、WHOの指針から免疫療法の推奨年齢が5歳以上でもあり、当院では5歳以上の方を対象としております。

 

スギ花粉症舌下免疫療法薬(シダキュア)

さらに2018年6月29日に年齢制限のないスギ舌下免疫療法薬であるシダキュアが認可されました。

上記の写真のような錠剤型の治療薬です。

ミティキュア(ダニ製剤)と同様に2000(JAU)を1週間使用してから5000(JAU)に増量して、5000(JAU)を継続します。

こちらも5歳以上のスギ花粉症の方が適応になります。

今までは新薬ということもあり、発売後の投与制限のために2週間までしか投与できませんでしたが、2019年5月1日よりほかの薬と同様に2週間以上の投与が可能になりました。

また、シダトレンと比べても舌下に保持する時間が2分から1分に短縮されたこと、冷所保存の必要がなくなったこと、で使い勝手がよくなりました。さらに維持期の抗原量が2000(JAU)から5000(JAU)に増量されたことからより高い効果が期待できます。

 

ダニアレルギー、スギ花粉症の治療早見表

今までは12歳以上の中学生が対象であった舌下免疫療法という選択肢が5歳以上の小学生にも増えました。

選択肢が増えると「どの治療法を選んだらいいのか」が迷いますよね。当院での治療早見表を参考にしてみてください。

 

 

皮下免疫療法 VS 舌下免疫療法

また、皮下免疫療法と舌下免疫療法のちがいの早見表も参考にしてみてください。

大まかに言いますと「病院で行う治療が皮下免疫療法」で「家で行う治療が舌下免疫療法」です。

通院頻度の点からすると「はじめは頻繁に病院に行かなくてはならない皮下免疫療法」と「皮下免疫療法ほど最初は通院しなくてよい舌下免疫療法」、自宅での治療という点からすると「家では何もしなくてよい皮下免疫療法」、「家で毎日しなくてはならない舌下免疫療法」とも言えるかもしれません。

当院では皮下免疫療法も舌下免疫療法もどちらも行っております。

それぞれに特長がある治療になります。どちらの治療が良いということはありません。少なくとも3~5年は継続する治療ですので、自分にとって続けやすい治療を相談して決めていきましょう!

 

新年、明けましておめでとうございます

2019-01-05
テーマ:お知らせ

明けましておめでとうございます

昨年も2017年に続いてインフルエンザワクチンが安定供給できずに充分にご期待通り接種が出来なくなり、ご迷惑をお掛けいたしました。

現在はどなたでも接種可能な十分な量のワクチンを確保しております。

今シーズンはまだ本格的な流行は未だ見られずにおります。ただし、インフルエンザは毎年、1月下旬から2月にピークを迎えることが想定されています。

まだ接種されていない方・1回しか接種してない13歳未満の方は出来るだけ早めに接種をお願いいたします。

 

2019年は新しい年号に変わる年でもあり、亥年は個人的には年男でもあります。

さらにいろいろなことにチャレンジして、「すこしでも多くの皆様に喜んで愛されるクリニック」を目指して参ります。

ご要望などがあれば、遠慮なくスタッフにお申し付けください。

今年も わしお耳鼻咽喉科 をよろしくお願いいたします

インフルエンザ検査の活用法

2018-12-23
テーマ:お知らせ

今週に入ってインフルエンザの患者さんがちらほら現れました。現在のところA型の方ばかりです。例年、冬休みに入ると一旦落ち着く傾向にありますが油断は禁物です。

やはり、例年通りに本格的な流行は1月中旬から下旬~2月になりそうです。

今はまだまだ流行といった感じでありませんが、今のうちにインフルエンザの診断をおさらいしてみましょう

 

インフルエンザの診断

インフルエンザの診断は「自覚症状」、「周りの状況」、「迅速検査」の3つの柱で行います。

自覚症状は急激な高熱、頭痛、悪寒、関節痛などに咳やノドの痛みなどです。

しかし、インフルエンザ以外の感染症などでも同様の症状が出ることもあります。溶連菌やアデノウイルス感染症もノドの痛みや高熱を訴える病気ですし、マイコプラズマ感染症は高熱と咳が特徴的な症状になります。

また、反対に微熱や熱がない場合、あまり症状がひどくない場合でインフルエンザの時もあります。

ですので、診断の精度を上げるためには周りの状況というのは大切なポイントになります。学校や幼稚園・保育園でどんなん病気が流行っているかは大事な情報となります。もちろん、まずは流行っている病気から疑うことになりますので・・・

じゃあ次はインフルエンザの検査、っと その前に病院で特に耳鼻咽喉科では視診という大切な情報があります。

視診というのは文字とおり視た診察ということです。インフルエンザでは「あまりノドが赤くならない」のが特徴と言えるでしょう。

ものすごくのどが赤くなったり、膿が付いたり、していれば、「もしかしたらインフルエンザではないかも?」という判断でインフルエンザの検査より別の検査を優先することもあります。

 

インフルエンザの検査

実はインフルエンザの検査に限らず、どの検査においても偽陽性、偽陰性という結果が出てきます。

インフルエンザの検査の場合、偽陽性とはインフルエンザではないのに検査で陽性になることです。インフルエンザに限っていえば、ほとんど見られない結果ですので無視して良いと考えます(表で\の部分)。もう一つの偽陰性とはインフルエンザだけど検査で陰性になることです(表では黄色の部分)。これは十分あり得る結果です。

残念ながら、偽陰性を少なくする方法としては、疑いがあれば、何回も検査をすることになります。

しかし、治療のことを考えると48時間以内に抗インフルエンザ薬を使わないと効果的ではないため、検査を診断をつけるためだけに行うのは疑問が残ることになります。

ですので、偽陰性が起こることを想定に入れて検査や治療を行うことが大切になります。

ときどき、「インフルエンザではないかを検査で調べてほしい」という事があります。

しかしながら、どんな検査も100%の精度であることはないので、迅速検査では「陽性だからインフルエンザ」といえても「陰性だからインフルエンザではない」とは言えないのです。

あくまで「インフルエンザかどうかを調べる検査」なのです。

仮に陰性になったとしても、自覚症状の経過や周りの状況に気をつけながら、可能性があれば発症48時間以内なら再検査も考える必要があります。

また、発症から12時間以上経過すれば必ずインフルエンザなら陽性になるということでもありません。反対に12時間以内ならインフルエンザでも全く検査が陽性にならないということでもありません。可能性の話ですので12時間以内でも陽性になることはいくらでもあります。

周りの状況が流行しているような場合、早期治療が効果的なインフルエンザは積極的に検査を行う方が良いと考えます。

12時間以内の精度を上げるために高感度のインフルエンザ迅速検査を採用していますので早めの検査をおススメします。

また、2019年度の「わしお耳鼻咽喉科 カレンダー」を作成いたしました。

受付においておりますので、ご自由にお持ち帰り下さい

 

開院7周年の御礼

2018-11-11
テーマ:お知らせ

西宮市瓦林町で2011年11月11日に開院して7年が経ちました。
たくさんの患者様やスタッフとの出会いがあって、あっという間の7年間でした。
『この出会いに感謝』であります

 

2018年はアレルギー専門医である耳鼻科医としてアレルギーの正しい理解を地域の皆様に

少しでも伝えれるように当院オリジナルリーフレットであるアレルギーマーチを作成いたしました。

また、このブログ内でもアレルギーの知識を中心に様々な情報を「分かりやすく、詳しく」を考えて更新してきました。

さらに、より良いクリニックにするために、皆様の声を少しでも聴けるように意見箱も設置しております。

 

今後も地域の皆様の健康を守るために「正しい情報」を伝え、「新しい医療」を提供できるように

いろいろな新しいことにチャレンジして、愛されるクリニックを目指して頑張ってまいります。

 

 

 

 

わしお耳鼻咽喉科 TEL: 0798-56-8733 兵庫県西宮市瓦林町20-13
【診察】午前8:45~12:00 午後15:45~19:00【休診日】水曜と土曜の午後 日曜・祝日