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カモガヤ花粉症と黄砂アレルギー?

2018-04-27
テーマ:お知らせ

ゴールデンウィーク・5月の花粉症とは?

だんだんと気温も上がってきて、過ごしやすい季節になってきましたね。花粉症の方もゴールデンウィーク明けのあと2週間ぐらいでおわりで嫌な季節が過ぎようとしています。

例年のおよそではありますが、西宮あたりではバレンタイン過ぎてからゴールデンウィークまでの時期が花粉飛散期になります。そして「スギ花粉飛散のピークは春分の日前後」「ヒノキ花粉飛散のピークは桜が散り始めたころ」と2度、ピークがくるので一度3月下旬から4月上旬にマシになりますが、もう一山来ることに気をつけなければなりません。

 

ここでに皆さんが「花粉症」と言っているのはどういった事なんでしょうか?

あくまでも「花粉症」というのは「スギ・ヒノキ花粉症」を略して言っていることであることを気をつけなければなりません。

もちろん「スギ花粉症」だけの人は4月上旬までで症状が落ち着きますし、少数派になりますが、「ヒノキ花粉症」のみの人は3月下旬から症状が出現します。

他に「自分の花粉症は他の人より長く続くタイプ」という花粉症はカモガヤ花粉症かもしれません。

 

カモガヤ花粉症とは

カモガヤとはイネ科の雑草で武庫川の河川敷や公園や道路わきなどどこにでも生育しています。5~7月に開花するためゴールデンウィークから梅雨頃の時期に花粉症症状が出ます。

イネ科花粉症と共通に使われることが多いのは他のイネ科植物であるハルガヤ・オオアワガエリ・ギョウギシバなどの花粉にもカモガヤ花粉症は多くの人が反応してしまうため「カモガヤ花粉症=イネ科花粉症」と同じ意味で使われることが多いのです。

ちなみにイネ科と聞くと「秋」と連想しますが、あくまでも「花粉が飛ぶ時期=花の咲く時期」であるので、イネ科花粉症は初夏の花粉症の代表になります。ただし、多くのイネ科植物と共通するために場所によっては9、10月ごろにも症状が出る場合があります。

また、スギ・ヒノキ花粉のような背の高い樹木の花粉は風にのると数十Km以上と以上に遠くまで飛びますが、背丈が1m前後の雑草であるイネ科は数十mから数百mしか飛びません。

ですのでスギ・ヒノキ花粉からはなかなか逃げ切れませんが、イネ科花粉からはうまくいけば逃げれるのです。

 

花粉-食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)も注意です

カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科花粉症の人はメロンやスイカでのどがイガイガすることがあります。

イネ科花粉症の中でもプロフィリンというタンパク質にアレルギーをもつ場合は同じくプロフィリンが含まれる果物や野菜に反応してしまう事があるのです。メロンやスイカ、セロリなどでのどがイガイガするのはそのためと考えれています。

プロフィリンは熱や酸に対して弱いので加熱・加工すれば症状が出ない場合が多く、胃酸の影響を受けない口から喉の症状が多くアナフィラキシーなどの全身症状が出ることは少ないと考えられています。

 

治療は現在のところ免疫療法のエキスがありませんので、対症療法である薬の治療またはレーザー治療になります。

まずは「何」花粉症であるのかを調べるところから治療は始まりますので、きちんと診断をつけましょう。

 

黄砂アレルギー?

この時期にもう一つ花粉症に関連するのが黄砂になります。黄砂は主に中国の砂漠地帯地方(ゴビ砂漠・タクマラカン砂漠など)や黄土地帯の砂塵が砂嵐となり、偏西風に乗って飛来して来ます。そのとおり道である韓国や日本に黄砂による影響を及ぼします。時期的には「2~5月の春」に飛んでくることが多いのでスギ・ヒノキ花粉症と重なって症状がひどくなります。

 

黄砂アレルギーと言われたりしますが、黄砂はアレルギーの原因であるアレルゲンではないのです。

では何でしょう?     実は黄砂はアレルゲンではなくて刺激物質なのです。

 

こんがらがってしまう原因は「アレルギー」という言葉にあります。アレルギーの人は花粉症やダニアレルギーのようにアレルゲンとして原因になっているものはもちろん、黄砂やpm2.5、温度差などの刺激物にも弱い過敏症でもあるのです。

要するに、過敏症まで含めて「アレルギー」と呼ぶか、

もっと広げて苦手なもの・拒否反応を起こすものまで「アレルギー」と呼ぶかによって違ってくるのです。

「アレルギー(花粉症)と過敏症(黄砂・PM2.5)の関係」

 

ですので、花粉症の人はもちろんのこと花粉症以外のアレルギーの人、鼻過敏症の人も黄砂に反応してしまうのです。

 

これからの時期にくしゃみや水鼻、眼のかゆみ、コンコンという乾いた咳をあれば、

それは・・・・・・   「カモガヤ花粉症かも、黄砂の影響かも」

それをきちんと見分けるためには検査が必要です。もしかしたらと思えば一度アレルギー検査をしてみましょう。

 

 

もうひとつの春花粉症 ~ハンノキ花粉症~

2018-04-20
テーマ:お知らせ

そろそろ、スギ花粉の飛散は終わり、ヒノキ花粉のピークも過ぎて、あと2週間ほどで春花粉症の時期は過ぎようとしてます。

ところで花粉症といえばどんな種類の花粉が思い浮かびますか?

真っ先に思い浮かべるのはスギ花粉ではないかと思います。その次にヒノキや秋花粉のブタクサやヨモギ、よくご存じの方ならイネ科(カモガヤ)などが出てくると思います。

その他にハンノキ花粉症というのが出てくるのであれば、かなり花粉症の知識が豊富な人です。

 

ハンノキ花粉症

ハンノキとはカバノキ科ハンノキ属の植物で、西宮では六甲山に自生していますオオバヤシャブシが同じ種類になります。

同じカバノキ科ではカバノキ属のシラカンバ(白樺)が有名です。実はこのシラカンバにも花粉症があるのです。シラカンバは北海道を中心に東北などに多く生えていますが、関西にはほとんどありません。また北海道にはスギやヒノキが植林されてないので北海道の春の花粉症といえば「シラカンバ花粉症」なのです。

ですので、主に1-5月に花粉が飛散するオオバヤシャブシも春の花粉症で注意しなければなりません。

しかし、ハンノキ花粉症にはスギ・ヒノキ花粉症ではあまり見られない花粉-食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)との関係が非常に強い花粉症なのです。

「オオバヤシャブシ」の画像検索結果

西宮市の花粉情報にもカバノキ属の花粉情報がありますので、参考にしてください

 

食物-花粉アレルギー症候群(PFAS)とは

「リンゴや桃を食べてのどがイガイガしたり、かゆくなったり」はしませんか?

口腔アレルギー症候群とも言われる症状なのですが、花粉症で鼻の調子が悪かったり、目がかゆくなったりする人が野菜や果物を食べてのどがイガイガしたり、かゆくなったりすることが時々見られます。

実はハンノキ花粉症の人に起こりやすいということがわかってきました。

シラカンバ花粉にBet v 1というタンパク質があります。最近ではこのタンパク質に対するアレルギーがシラカンバ花粉症の原因の一つと考えられてます。このBet v 1はハンノキのAln g 1というタンパク質と非常に似ている構造をしています。

他にリンゴのMal d 1や桃のPru p 1、大豆のGly m 4などとも構造が似ていています。これらはPR-10という野菜や果物によく含まれている汎アレルゲンといわれるタンパク質なのです。

置き換えるとハンノキ花粉症はPR-10を含む花粉症や野菜・果物の食物アレルギーの可能性があり、合わせてPR-10アレルギーともいえるのです。

少し難しいことを書きましたが、簡単に言うとハンノキ花粉症はよく似たタンパク質をもつ野菜や果物でアレルギーを起こしやすいということになります。

気を付けないといけない食べ物はリンゴ、桃、ナシ、ビワ、サクランボ、イチゴなどのバラ科の果物やセロリ、ニンジン、大豆などです。

 

PR-10は熱や酸に弱い

では、これらの果物や野菜は全部食べれないのでしょうか?

PR-10は熱に弱いのです。ということは加熱すれば食べれることが多いアレルギーになります。

「リンゴは喉がイガイガするけど加熱をしてあるアップルパイやリンゴジャムを大丈夫」というのはよくあることになります。

加工してあるリンゴ食品は加熱処理によってPR-10が変性して抗原性を失ったためにアレルギー反応を起こさなくなったのです。

また、PR-10は酸にも弱いのです。ですから胃酸ある胃を通り抜けたら抗原性を失ってアレルギー反応は起こりにくい状態になります。

ですから、全身に起こるアレルギー反応より口から喉だけの症状が多くなります。

 

豆乳は注意が必要

しかし、うまく胃酸の影響をくぐり抜けてしまう食べ物があります。それは豆乳です。

豆乳アレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性があるといわれています。

気を付けないといけませんが、同じ大豆製品である醤油や味噌などではアナフィラキシーを起こすことは少なくて、豆腐も少量であれば問題ないことが多いです。

豆乳は大豆のアレルギーになりますが、アレルギー検査(血液検査)では豆乳アレルギーは大豆が陰性になることがあります。豆乳アレルギーの原因になるGly m 4は検査に使われる大豆キットにはあまり多く含まれていないようです。ですので、検査では陽性にならないことがあります。

現在は大豆のタンパク質の一つであるGly m 4というアレルゲンコンポーネントを直接検査できる様になりました。このGly m 4を調べることによって豆乳アレルギー診断の精度をぐっとあげることができました。

それにたしか、Gly m 4はPR-10の仲間でしたね。ということは豆乳アレルギーだけではなく、PR-10アレルギー診断の精度をあげることができるのです。

 

春のハンノキ花粉症は果物や野菜のアレルギーを合併することがあります。

しかし、口腔内のみの症状が多く、加熱すれば食べれることが多いです。ただし、豆乳はアナフィラキシーの報告が多いので注意しましょう。

 

子どもには花粉症はない???

2018-03-28
テーマ:お知らせ

そろそろスギ花粉の飛散がピークが過ぎて、ヒノキ花粉の飛散開始日である3月23日以降、徐々にヒノキ花粉が多くなってくる頃になりました。

ヒノキ花粉は西日本方が東日本に比べて多いと言われてますので、一層の花粉対策が必要になります。

 

ところで3月に入ってから「鼻水が多い、目をこすっている」などお子さんの様子に変わりはないですか?

花粉症や鼻炎のないお父さん、お母さんには「子どもには花粉症はない」って思っている人も多いのではないでしょうか。

残念ながら、最近は子どもの花粉症が増えているのです。

 

東京都の報告では花粉症は年々、増加しており、14歳以下でも2016年のスギ花粉症推定有病率が40.3%です。

西宮の方がまだ有病率が低いと思われますが、東京と同様に増加の経過をたどる可能性は十分に考えなければなりません。

 

次の表は鼻アレルギー診療カイドライン2016年版に示された全国で1998年から2008年の10年でスギ花粉症の人がどれぐらい増えたかを見たものです。

こちらもやはり、どの年齢でも増加傾向にあり、全年齢では1998年の16.2%から2008年には26.5%に10%以上も増加しています。

幼稚園~小学校低学年の花粉症は

5-9歳のスギ花粉症の有病率は1998年では7.5%でしたが2008年には13.7%に約2倍に増加してます。

もう少し詳しく見てみましょう。1998年に0-9歳だったお子さんは2008年には10年成長して10-19歳になってますね。

ということは1998年はスギ花粉症であったのが7.5%(5-9歳)でしたが、2008年の10-19歳では31.4%の有病率ですので3倍以上に増えているということのなります。

これはスギ花粉症の増加は低年齢化であることを示しています。

東京都のデータを見ると2008年からの10年でさらに増加している可能性を考えなければいけません。

 

では10歳未満のアレルギー性鼻炎の原因で最も多いのがスギ花粉症なのでしょうか?

鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版では5-9歳のスギ花粉症の有病率は13.7%、スギ花粉症以外の花粉症の有病率は8.3%でした。

しかし、もっと多いのは花粉症ではなくてダニが原因である通年性アレルギー性鼻炎であり、約4人に1人の22.5%の有病率でした。

ということは子ども花粉症はダニアレルギーも注意しなければいけないと言ことになります。

むしろ、「ダニアレルギーのお子さんは花粉症になりやすい」とも言えるのです。

ではどんなお子さんに花粉症の注意が必要なのでしょうか?

 

①春になると目をこすっている、目をかゆがっている (去年もこすっていた)

②もともと鼻が弱いけど、春になるともっとひどくなってきた

③喘息や食物アレルギーがあって、春になると鼻が出てきた

 

特にお父さん、お母さんに鼻炎・花粉症のある、お子さんは要注意です。

 

アレルギー検査は必要ですか?

よく「検査したら薬が変わりますか?」という質問をされます。残念ながら検査の結果では薬は変わりません。

では、なぜ当院では検査を勧めているのでしょう?

 

①薬以外の治療を選ぶため

②より効果的な投薬治療をするため

③鼻炎などの鼻症状以外のアレルギーをよくするため

 

「花粉症は花粉で起こるアレルギー」ですので花粉症の診断ということだけではなく、アレルギーの診断をするためにアレルギー検査をすることをお勧めいたします。

注射の苦手な小さなお子さんでも出来る注射器を使わないアレルギー検査も準備しています。詳しくは下のブログをご覧ください。

アレルギー検査について♬

 

西宮市の花粉情報はこちら

花粉症をアロマでスッキリケア

2018-03-24
テーマ:お知らせ

まだまだ花粉症の辛い季節が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

花粉症状を和らげるアロマオイルのご紹介です。

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お試しくださいね。

 

わしお耳鼻咽喉科 TEL: 0798-56-8733 兵庫県西宮市瓦林町20-13
【診察】午前8:45~12:00 午後15:45~19:00【休診日】水曜と土曜の午後 日曜・祝日